大食漢はやがて胃腸を壊す


たくさん食べて鍛えると胃腸は強くなる、という誤解がまかり通っています。とくにスポーツの世界にはその傾向が強いようです。成長期にがんがん食べて、大食に堪えられる胃腸に鍛え上げると、プロスポーツ選手にふさわしい胃腸と体がつくられ、プロの世界に入って体力的に通用するという考え方です。
ところが実際は、大学の運動部の関係者に聞くと、食べ過ぎのために内臓を壊して、才能を発揮することなく引退したり、選手寿命を縮める選手がたくさんいるようです。
力士は糖尿病になることが多いのですが、これも原因は食べ過ぎで、胃腸も肝臓も壊した結果、糖尿病を発症します。
いいかえると、たくさん食べつづけて、かつ、それに堪えられるほどに胃腸がもともと強い人がスポーツの世界で生き残り、一流になる例が多いといってよいでしょう。
胃腸が強く、牛飲馬食できる人のことを健啖家といいますが、がんがん食べることによって胃腸が鍛えられ、強くなることはけっしてないと、甲田博士はいいます。
「たくさん食べられるから胃腸が強いし、そうすることによってさらに鍛えられると考えるのは間違いです。やがては胃腸を壊し、さまざまな病気を引き起こすことになってしまいます。胃腸を健康に保つには、食べ過ぎないように腹八分目にして、かつ、1日2食にして一定時間胃腸を休ませるほかに方法はありません」



東 茂由著、甲田 光雄(監修)「長生きしたければ朝食は抜きなさい」
P89〜P90より転載しました。
http://amzn.to/SQOkKF
全文転載したいくらい良い本でした。


■管理人コメント

マスコミなどがやる騙しのテクニック 〜その1〜
・都合の良いデータをなるべく取りあげる(都合の悪いデータはなるべく取り上げない)