ある男「美しくない!」   #漫画 #ゴルゴ13 #最終暗号

暗号とは、Y=F(X)という数式だ・・・・・・
元の平文Xを、F(X)によってYという暗号文に変換するのが、暗号作りなのだ・・・・・・
従って、大事なのは、いかに高度な数式F(X)を作り出すかで、これこそが暗号作りのポイントだ・・・・・・


男「・・・・・・・・
・・・・・・・・」

教授「これが・・・・・・
私の考え出したF(X)部分の数式です。」

男の上司「どうだね・・・・・・?
使えそうかね・・・・・・?

男「美しくない!」

教授「!?」

上司「え?」

男「美しくないと言ったんです・・・・・・
数式というものは、ピタゴラスの直角三角形の斜辺の定理"X2乗+Y2乗=Z2乗"同様、何千年経とうが、何千光年離れた異星人にだろうが・・・・・・変える事の出来ない絶対の真理なのです。」

教授「・・・・・・・・・
・・・・・・・・・」

男「言い換えるならばそれは"神"の声・・・・・・我々数学者の仕事は、その数式がゆるぎない神の本当の声なのかを調べること。

私の経験から、正しい数式はどれも、実に美しい・・・・・・
美しくない数式にはどこかに欠陥があり、それで作った暗号も、必ず欠陥が生じます!」

教授「・・・・・・・・・
・・・・・・・・・」

上司「なるほど!
今や、我が軍の主力暗号でもある、君が発明したDES暗号の数式は、実に簡潔で美しかった!」

教授「!!」


(漫画ゴルゴ13、129巻「最終暗号」より引用)