新鮮な空気の重要性 : 混雑した部屋、人間、不自然、住まい、庭園、野原、山の上


【人間の住まい】
さて第二は、住まいについてである。われわれは、山の上や、広々とした野原などで新鮮な空気を吸ったあと、混雑した部屋の中などにはいると、不愉快な気分を感ずる。このことから、町なかや混雑した場所が、人間にとって不自然な場所であることが容易に理解できる。山の上や、野原や、庭園や、広々として風通しのよい乾いた場所の、樹木に囲まれた新鮮な環境は、人間の住まいとして、自然の理にかなった場所である。

【交友の選択】
第三は、交友についてである。われわれは、自分がどういう友を好むかということについて、内心の声に耳を傾けてみると、それは、心の通い合う磁力を感じさせ、静かな落ち着きを与えてくれ、内的活力と、心の内奥の愛を呼び起こしてくれ、そして、自分の悩みを取り除いて平安を与えてくれるような相手であることがわかる。これはつまり、前に述べたように、われわれがサット(真理、救い主)の仲間と交わりアサット(反真理、悪)の仲間を避けるべきであることを示している。われわれは、真理の仲間と親しむことにより、健全な身心を保ち、快適な生活を送ることができ、寿命を伸ばすこともできるのである。これに反して、もし純粋な内心の声に耳を傾けず、自然の警告を無視して、悪の仲間と交わっていると、逆の結果となり、健康はそこなわれ、寿命も縮められることになるのである。


※インドの聖者の書いた本「聖なる科学」の、P57~P58より転載。
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